富士通は,ブレード・サーバー「PRIMERGY BX300」を発表した。3U(約13cm強)のきょう体に最大40CPUまで搭載できるようにし,これまでのいわゆる1Uサーバーよりも約7倍のCPU実装密度を実現した。さらに,すべてのハードウエアを冗長構成にするといった信頼性の強化や,ソフトの高速配布ツールの提供による運用性の改善などでブレード・サーバー市場への売り込みを狙っている。

 ブレード・サーバーはCPUやメモリー,ハードディスクといったコンピュータの基本部分を1枚の“ブレード”(葉や刃の意味)と呼ぶ薄いモジュール状に搭載したサーバーである。このモジュールを高さ3Uのきょう体にいくつも搭載することで,CPUやハードディスクの実装密度を向上させることが最大のセールス・ポイントになる。スペースや電力を削減できることで,都市部など設置場所に制限のあるユーザーへの導入を目指している。

 PRIMERGY BX300は,「単に高密度にするだけでなく停止をいかに少なくするかが重要」(パーソナルビジネス本部の川勝匡紘氏)と考え,すべてのブレードやユニットを冗長構成やホット・プラグ対応にすることで,障害が発生した場合でも運転を継続できるようにした。

 今回の新製品に併せて投入するソフト配布ツール「SystemcastWizard Professional V2.2」は,まず1台のブレードにOSやアプリケーションをインストールした後に,そこから作成したイメージを使って他のブレードに高速にインストールできるようにするもの。いわゆるクライアント向けのイメージ配布ソフトと同じだが,配布先だけでなく配布元となるサーバーに対しても,管理コンソールを搭載したリモートのマシンからすべて遠隔操作できる。

 PRIMERGY BX300の出荷は8月上旬から。価格はCPUのブレードが27万円~,きょう体が65万円。今後,CPUをPentium4にしたブレード・サーバーの提供も予定している。

(根本 浩之=日経Windowsプロ)