サイボウズは9月6日,利用可能ユーザー数を数万人規模にまで増やしたWebグループウエアの新版「サイボウズ ガルーン」を9月24日に発売すると発表した。基本機能は従来製品「サイボウズ AG」とほぼ同等で,最大ユーザー数を300人から大幅に増やした。大企業への販売を強化することで,サイボウズ・シリーズのユーザー数を,現在の約100万人から2005年には500万人に増やす目標である。

 これまでのサイボウズ・シリーズは,企業の各部門が独自に導入するケースが多かった。新製品は利用可能ユーザー数を増やし,また日本IBMの「ノーツ/ドミノ」や基幹系システムとのデータ連携機能を備えることで,大企業でも全社レベルで導入可能にしている。価格は60万円(50ユーザー)からで,サイボウズ AGの19万8000円(50ユーザー)と比較すると高価だが,導入ユーザー数に応じて単価を下げる価格設定にしており,5000~9999ユーザーの場合は1ユーザー当たり7000円(50ユーザー時は1万2000円)となる。

 サイボウズ ガルーンは,最大1000ユーザーが利用できる部署・支社向けの「ワークグループ・サーバー」を複数台連携させることで,システムの規模を拡大していく。ワークグループ・サーバーは,おのおのが独立したグループウエア・サーバーで,独自にデータベースを運用している。サーバー間を横断するメッセージやスケジュール,掲示板のやり取りが発生した場合は,各サーバー同士で電子メールを送受信してメッセージをやり取りする。

 ユーザー情報はワークグループ・サーバーとは別に「集中管理サーバー」を設けて管理する。この集中管理サーバーとワークグループ・サーバー間のデータのやり取りも電子メールを利用する。データベースを一元化しなかったのは「サイボウズの特徴である軽快さや信頼性を失わずにシステムを大規模化するため」(青野慶久最高執行責任者)と説明している。

 ノーツ/ドミノとの連携では,サイボウズ ガルーンからドミノで運用する業務アプリケーションの情報を閲覧できるようになったほか,逆にサイボウズ ガルーンで運用するスケジューラがノーツから利用できるようになっている。このノーツ/ドミノや基幹系システムとのデータ連携部分は,基本的にサイボウズ ガルーンを販売するパートナが開発する。サイボウズがパートナ経由で販売するのは,このサイボウズ ガルーンが初めて。

 その他のユーザーが利用できる基本機能はサイボウズ AGとほぼ同じ。ただし,サイボウズ AGのオプション機能「サイボウズ AGプロジェクト」「同 ワークフロー」「同 報告書」は利用できない。

 サイボウズ ガルーンの対応OSは,Windows 2000/NT 4.0,Red Hat Linux 7.2,Turbo Linux 7.0,Solaris 7/8。なお同社では,ワークグループ・サーバー1台当たりのユーザー数が500人を超えた場合,Windows 2000 Serverではレスポンスが急激に悪化する現象が社内テストで見られたことから,1000人程度の利用ではLinuxの使用を推奨している。ワークグループ・サーバーは,サーバーOSが異なっても連携することが可能だ。

(中田 敦=日経Windowsプロ)