ついにCPUが3GHzの時代に突入した。米Intelは米国時間11月14日,動作周波数3.06GHzのPentium 4を発表した。ライバル社とのパフォーマンス格差はますます広がったことになる。しかし,本当にAMD(Advanced Micro Devices),Motorola,IBMに打撃を与えたのはその生の周波数ではなく,Pentium 4に初めて「ハイパースレッディング」技術を搭載したことだろう。ハイパースレッディングは,複数の命令を同時実行することで物理的に1つのCPUが2つ分のCPUとして稼働するかのように見せる技術。これまでXeonなどワークステーションやサーバー向けのプロセッサに採用されていた。

 「われわれはパソコンでマルチタスクをもっと利用できるようにしたい」と,同社副社長で,デスクトップ・プラットフォーム・グループのゼネラル・マネージャであるLouis Burn氏は語った。「ハイパースレッディングは,コンピューティングによる技術革新のブレークスルーになる。消費者や企業がより短い時間で済ませたいという欲求を満たしてくれる」という。例えばバックグラウンドで音楽CDを録音しながら,ゲーム・ソフトを楽しむといった,よりマルチタスクを活用したいというユーザーの期待にこたえてくれる。この技術は,特に動画編集などシステム・リソースを必要とする用途に有益だ。

 ただし,ハイパースレッディング技術はシステムの性能を2倍にするわけではない。Outlookのフォルダ圧縮やウイルス・プログラムのスキャンをしながら,DVDやCDなど作るといったことにおいて,ハイパースレッディングを使わない場合に比べて20~35%の性能アップが得られるとしている。Windows XP Home Edition/Professionalのような最新のOSは,既にハイパースレッディングに対応している。

 大手パソコン・メーカーのDell Computer,Gateway,Hewlett-Packardなど数社は同日,3.06GHz動作のPentium 4を搭載した新製品を発表した。