日本IBMは11月20日,マルチ・ベンダー製品で構成したシステムの接続・動作を検証する施設「eServerコンピテンシー・センター(eSCOC)」の運営を開始した。東京・晴海アイランド トリトンスクエア内にあり,総床面積1800平方メートルは同種の施設として日本最大だという。

 eSCOCには同社製のPCサーバー約200台とメインフレームやUNIXサーバーなど約30台が用意され,オラクルや日立製作所など共同運営スポンサー企業25社が提供するIBM以外のミドルウエアやストレージと一緒に使用できる。eSCOCには東京・青山にあった「Windowsソリューション・モール」と,日本IBM本社内にあった「Linuxサポート・センター」も統合され,オープン・システムの検証にも力を入れている。

 同社BP&システム・PC製品事業担当の橋本孝之代表取締役は施設説明会の席で「今日は日本IBMが本当にオープンになった日」と切り出した。「今までのIBMのビジネス・モデルはハードからソフト,ストレージに至るまでブルー1色で染めた直販が主体だった。今後はこのセンターを活用して,IBMのテクノロジ(製品)をパートナ企業の(システムの)部品として使ってもらいたい」と開設の目的を説明した。

 eSCOCの利用は,年会費を払ったパートナ企業に限定される。日本IBMは検証のサポートと施設の提供に徹し,自社システムの検証作業にはeSCOTを使用しないという。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)