独IXOS Softwareの日本法人イキソスソフトウェアは11月21日,マイクロソフトのExchange 5.5 ServerやExchange Server 2000のデータ負荷を減らすアーカイブ・ソフト「IXOS-eCONserver for MS Exchange」を発表した。システム構築の技術支援はクレオが行う。

 eCONserver for MS Exchangeは,Exchange Server上に保存された電子メール・データを,同ソフトが稼働する別のWindowsサーバーに保存し直すソフト。Exchangeにはポインタだけを残し,ユーザーからのアクセスを通常通り確保しながら,Exchange Serverの負荷を減らせる。これにより,Exchange Serverのサーバー台数やストレージの増設を抑えることができる。また,同ソフトが稼働するサーバーに,CD-Rライブラリ装置などをつなぐことで,頻繁には利用しない大量のデータをアクセス可能な場所に保存できる。

 今回の新製品発表に合わせて,同社代表取締役社長の佐藤勉氏が,弊誌のインタビューに応じた。
――イキソスはこれまでERP(統合基幹業務システム)ソフトの「SAP R/3」向けアーカイブ・ソフトを販売してきました。今回,新たにExchange向けに進出した理由を教えてください。
「企業における重要な3大業務用ソフトは,ERP,コミュニケーション,文書管理です。弊社はそれぞれの分野で,アーカイブ・ソリューションを提供したいと思っています。ERP分野はSAP R/3向けで実績があり,今回第2弾としてコミュニケーション分野のExchange Server向けを発表しました。今後は文書管理の分野で,第3弾のソフトを企画中です。欧米では既に,MicrosoftのSharePoint Portal Server向けのアーカイブ・ソフトを販売しています。日本でも市場が熟せば,出したいと思っています」。

――どうしてノーツ向けでなくExchange Server向けをこの時期に出したのですか。
「MicrosoftとSAPの関係が深いという理由もありますが,Exchangeはこの1~2年で急速にユーザーを増やしており,市場が成熟していると判断しました。具体的には今年の1月にクレオさんと業務提携を結び,準備に1年近くかかりました」。

――このソフトはあまり小規模のシステムに入れても,意味がないと思います。どのくらいの規模をターゲットに販売しますか。
「事例をいろいろ見ると,1台のExchange Serverに2000人のクライアントがアクセスするあたりから,苦しくなるようです。弊社ではクライアント数が1000以上のExchange Serverのシステムには,eCONserverをお薦めしています。複数台のExchangeでも対応できます。1年間で50社近く,約5億円の販売目標を掲げています」。

――電子メールは,個人のパソコンに保存すればいいのではないですか。データをいつまでも保存しておくニーズはどこにあるのでしょう。
「大容量のデータを個人のクライアントPCにダウンロードすると,サーバーの負荷は減りますが,代わりにクライアントPCのディスクを圧迫しますよね。最近は,ビジネスの情報のやり取りが電子メールに依存するようになり,情報管理をおろそかにはできなくなってきました。米国では不正会計スキャンダルや,米証券取引委員会(SEC)の規則があり,あらゆる電子記録を,書き換え不可能なものに保存しなければなりません。日本でも国税関係や電子申請などでは,同様の動きがあります」。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ)