マイクロソフトは2003年1月中旬にも,ノーツ/ドミノのデータベース・アプリケーションを.NET FrameworkベースのWebアプリケーションに変換するツール「.NET Framework Application Converter for Lotus Notes」を提供する。同社は,ノーツ/ドミノ・ユーザーの3割強が,既存のデータベース・アプリケーションの互換性に問題がある最新版へのバージョンアップをためらっていると見ている。こうしたユーザーをターゲットにExchange/.NETプラットフォームへの移行を促すのが狙い。

 .NET Framework Application Converter for Lotus Notesは,ノーツ/ドミノのデータベース設計情報を解析して,アプリケーションの大部分をIIS 5.0上で動作するWebアプリケーション(ASP.NETアプリケーション)に変換する。このツールを実行するには,バックグラウンドにVisual Studio .NETが必要だ。ノーツ/ドミノのデータはSQL Server 2000に移行させる。変換対象となるノーツ/ドミノのバージョンはR4.5/4.6/5.0である。

 このツールの基本的な操作は非常に簡単である。変換対象のデータベース・アプリケーションを選択し,数クリックすればアプリケーションとデータの変換作業が完了する。ただし,ノーツ/ドミノのフォームに埋め込んだ@関数の一部など,.NETアプリケーションに変換できない要素がいくつかある。このような部分は「コメント文」に変換して.NETアプリケーションの中に埋め込まれる。後でVisual Studio .NETを起動し,コメント部分を正しくプログラミングし直す必要がある。

 同社は既に,ノーツ/ドミノのディレクトリやメール,カレンダなどをExchange 2000 Serverに移行させるツールを提供している。今回提供する変換ツールと組み合わせれば,ノーツ/ドミノの主要構成要素に対する移行ツールをそろえたことになる。

(渡辺 享靖=日経Windowsプロ)