米Microsoftは,Office次期版の「Office System」としては未発表だった描画/作図ツール「Visio」次期バージョンを発表した。Visioは現在MicrosoftのOfficeファミリに含まれるが,元々はMicrosoftが1999年に買収した米Visio社の製品である。次期バージョンの正式な名称は「Microsoft Office Visio 2003(以下,Visio 2003)」で,「Standard」「Professional」という2つのエディションをリリースする予定である。今夏の出荷開始を予定しているが,価格や詳細な発売時期はまだ発表していない。

 Microsoftは,今回のバージョンアップでVisioの適用分野をBI(Business Intelligence)の領域にまで広げたい考えだ。新機能として,WebサービスやXML処理のテクノロジを利用して企業の業務システムに接続し,リアルタイムでデータを取得/分析するためのツールなどが加わる。組み込みの図形タイプやギャラリ,テンプレートには,ビジネス・プロセスの文書化や分析を支援するためのものが新たに追加されている。

 Microsoftでインフォメーション・ワーカー製品グループを担当するJoseph Eschbachコーポレート・バイス・プレジデントは,「今回の機能追加や機能強化によって,Visio 2003は企業ユーザー向けの作図ツールとして必要十分なアプリケーションになる。MicrosoftはVisio 2003にビジネス・プロセスを視覚的に理解し,改善するツールを組み込む。これは生産性や業務効率の向上につながり,ユーザーは競合相手や新たなビジネス・チャンスに向けてより適切に対応できるようになる」と話している。

 Visio 2003は,Office Systemの他のアプリケーションやサーバー製品群とも連携動作する。MicrosoftはVisio 2003のリリースに併せて,開発者向けに各種のリソースも提供する。Visio ActiveX ControlやSDK(ソフトウエア開発キット),図形データ(シェイプ)作成ツール「Shape Studio」などだ。

 限定的なユーザーに向けたベータ・テスト「テクニカル・ベータ・プログラム」が2003年2月に始まっていたが,まもなく「パブリック・ベータ・プログラム」として一般ユーザーにまで対象を拡大したテストが始まる。ベータ・テストへの参加はMicrosoftのWebサイトから申し込める(該当サイト)。