ネットジャパンは5月23日,OSの稼働中でもハードディスク(パーティション)の全データを,1つのイメージ・ファイルとして保存できるバックアップ・ソフトの新版「V2i Protector 2.0 Desktop Edition」「同Server Edition」を発表した。開発は米PowerQuest。Desktop Editionは7月18日に発売し,価格は1万5800円。Server Editionは7月23日に発売し,価格は18万5000円。

 イメージ・コピーは,ブート・セクターやOS,アプリケーションを含むディスク上の全データを一括して取り扱えるため,致命的な障害が発生したときのリストア作業に手間がかからないのが特徴である。しかも,ネットジャパンが販売する別の製品「Drive Image 2002」やシマンテックの「Norton Ghost 2003」の場合,OSを終了させてからイメージ・コピー・プログラムを実行する必要があるが,V2i Protector 2.0はOS稼働中にイメージ・コピーを取得できる。

 さらにV2i Protector 2.0の新機能として,一度フル・バックアップを取得した後は,変更部分だけをバックアップする「増分バックアップ」に対応した。このため,毎日のバックアップが非常に短時間で済むようになった。増分バックアップを実行した任意の時点にシステムの状態を戻す「ロールバック」も可能である。「Backup Image Browser」という,イメージ・ファイルから単体のファイルを読み出すWindows用のツールも備えている。

 イメージ・ファイルの記録先は,ローカル・ハードディスクやCD-R以外に,USBやIEEE1394で接続したハードディスク,DVD-R/RW,ネットワーク上の共有ドライブなども選択できる。前述のDrive Image 2002は,データ復旧時にフロッピ・ディスクに収めたDOSベースのOSを使用するため,USBやIEEE1394接続のドライブ,DVDドライブ,ネットワーク上の共有フォルダが利用できない。それに対してV2i Protector 2.0は,データの復旧時にCD-ROMに収めた32ビットの専用OSを使っており,多くの周辺機器を利用できる。

 同社はこれまで,サーバー用のイメージ・コピー製品としてV2i Protectorを,クライアント用としてDrive Imageを販売していたが,今後は製品ラインをV2i Protectorに統合する。V2i Protector 2.0の対応OSは,Desktop EditionがWindows 2000/XP,Server EditionがWindows 2000/2003。Drive Image 2002は,これ以外のOS向けとして今後も併売する。

(中田 敦=日経Windowsプロ)