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 東京エレクトロンは6月25日,SAN(Storage Area Network)のストレージに保存するデータを暗号化する装置「CryptoStor(クリプトストア)」を発売した。開発は米ネオスケール・システムズ。主に金融機関や政府機関,医療業界向けに販売する。

 今回販売を開始する製品には,テープ・ドライブを対象にした「CryptoStor for Tape」と,ディスク・アレイを対象にした「CryptoStor FC」の2種類がある。いずれも,サーバーとFC(Fibre Channel)スイッチ,またはFCスイッチとストレージ装置との間に設置して,ストレージに記録するデータを暗号化する。
 
 SAN内に格納するデータを暗号化することで,内部の他のマシンから不正アクセスされて情報漏えいする危険性が低下する。また,例えばバックアップ・データが入ったテープやディスクごと盗まれた場合でも,データの漏えいを防げる。

 CryptoStorのような暗号化専用装置を使うメリットは,ファイル・システムやアプリケーションでデータを暗号化するのに比べて,サーバーに負荷をかけずに済むこと。ディスク・アレイ向けのCryptoStor FCは,複数の暗号化チップを実装して暗号化の高速処理を図っており,毎秒90Mバイトのスループットを実現できるという。このため,暗号化によってストレージのパフォーマンスを劣化させることがほとんどない。

 一方,テープ・ドライブ向けの「CryptoStor for Tape」の利点は,データの暗号化と圧縮を同時に実行できること。テープに記録するデータは,テープ・ドライブでデータを圧縮することが多い。しかし,サーバーのアプリケーションなどで先にデータを暗号化していると,データ列がランダムになってしまうため,テープ・ドライブでの圧縮効率が悪くなる。それに対して,暗号化と圧縮を同時に処理するCryptoStor for Tapeを使えば,このような問題が起こりにくい。

 価格は,テープ装置向けのCryptoStor for Tapeが397万8000円,ディスク・アレイ向けのCryptoStor FCが926万8000円。

(中田 敦=日経Windowsプロ)