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 米ロサンゼルスでMicrosoftの開発者向け会議「Microsoft Professional Developers Conference(PDC)2003」が27日月曜日から本格的に開幕した。まず,同社会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのBill Gates氏とプラットフォーム担当グループ・バイス・プレジデントのJim Allchin氏が基調講演を行った。その中で,次期Windowsとして開発を進めているLonghornを中心に,同社が開発している新技術をお披露目した。

 Gates氏の講演は約30分にわたったが退屈だった。素晴らしいビデオが披露された後,Gates氏が登壇して,Longhornで採用される新ユーザー・インターフェースAeroの資料を提示した。ただし,その内容は8月に私が既に報告したAeroのプレビューとほぼ同じで新鮮な驚きはなかった(編集部で翻訳した記事を掲載しています。次世代Windows「Longhorn」のGUIをこっそり公開 次世代Windows「Longhorn」のGUIをこっそり公開(パート2) )。つまり,残念ながらGates氏は参加者を未来には導いてはくれず,代わりにMicrosoftが今現在進めている内容について教えてくれたに過ぎない。

 スピーチの最後にGates氏は,次世代WindowsであるLonghorn(開発コード)では,音声認識と合成や検索機能が大きく強化される点について触れた。

 それからLonghornとAeroの長いデモが始まった。残念ながら,参加者が受け取ったベータ版候補ではLonghornの最も優れたこの機能を見ることはできない。背景が透けて見える「ガラス窓(glass windows)」と呼ぶウインドウは確かに十分に美しい。ビデオのようなマルチメディアをドキュメントやアプリケーションなどに埋め込む機能もある。例えばマウスをスクロール・バーに重ねると小さいプレビューを表示することが可能だ。これは今日のどのシステムよりとてつもなく魅力的だ(もちろんMac OS X Pantherも含めて)。Longhornの見た目はまさにユーザーを魅了するだろう。われわれは写真やビデオでこれを記録できた。

 Longhornは,Avalon,WinFS,Indigoという3つの中核技術上に構築される。これらは新しいMSBuildというエンジンを利用しており,WinFXと呼ぶ新しいプログラミング・モデルを提供する。Avalonは新しいベクトル・グラフィック技術を使った画面表示技術で,連続のアニメーションや半透明/透過型,ぎょうぎょうしい表示などを実現する。WinFSはNTFS上に実現する新しいデータ・ストレージのエンジンで,よりパワフルな論理データ・ビューを提供する。Indigoは次世代のWebサービスを成す新しい通信サブシステムである。

 Gates氏に続いて,Microsoftのプラットフォーム担当グループ・バイス・プレジデントであるJim Allchin氏が講演した。ここでは,Longhornに関してより技術的な内容が語られた。同氏はプログラミングの達人であるDon Box氏とChris Anderson氏をステージに登場させ,WinFXやAvalonなどLonghornの新技術を使えば,いかに簡単にプログラムが開発できるかをアピールした。なかなか刺激的だったが,2時間もかかった。

 Allchin氏は今後のWindowsについてMicrosoftの考えている計画についても語った。このロードマップには,いくつか新しい話が含まれている。開発コード名でLonestarと呼ばれるWindows XP Tablet PC Editionの次期版が2004年の前半に提供される。Longhornのベータ1は2004年夏に登場する。Allchin氏によると,Longhornはまだ開発サイクルの初めの段階にあるという。パフォーマンスはまだよくないが,これまでのどのWindowsよりも早くコードを公開したと語った。

(Paul Thurrott)