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 マイクロソフトが11月12日にリリースしたInternet Explorer(IE)用の「緊急」の累積セキュリティ・パッチ(MS03-048,Q824145)か,またはこれに含まれる単体の修正パッチ(Q827667)をインストールすると,IEのスクロール操作に不具合が発生することが明らかになった(該当サイト)。

 上記のパッチを当てたIEでスクロール・バーの空白部分をクリックすると,本来なら表示画面が1ページ分だけスクロールするところ,2ページ分スクロールしてしまうことがある。また,表示画面内のテキストや画像を選択した状態でスクロールすると,その選択が失われることがある。

 この不具合を引き起こしたと見られる修正パッチ(Q827667)は,それ以前に提供されているIE用の累積セキュリティ・パッチQ822925(MS03-032)またはQ828750(MS03-040)の適用によりスクリプトの一部動作に不具合が起こる問題に対処するためのものだった(該当サイト)。つまり,パッチの不具合を修正するためのパッチに別の不具合が潜んでいたことになる。

 マイクロソフトから提供されるパッチには,しばしばこうした問題が起こっている。パッチの品質について,改めて注意が必要である。重要なシステムにパッチをインストールする際には,動作テストを必ず実施する必要がある。

(渡辺 享靖=日経Windowsプロ)