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 マイクロソフトは5月27日,「Exchange Server 2003 Service Pack 1(SP1)」や,Exchange Server 2003用の追加管理ツール群,迷惑(スパム)メールをフィルタリングするソフトなどをWebサイトで公開した。SP1にはこれまでに登場した修正モジュールが含まれるほか,Exchange Server 5.5やLotus Notes R6から環境を移行するツールの強化が行われている。また,今回追加される管理ツール群の総数は30種類以上になる。同社は今後も次期版までに多くのアップデートを実施する予定。

 Exchange Server 2003のSP1はこちらのサイトで,追加の管理ツール群はこちらのサイトで,Intelligent Message Filterはこちらのサイトでダウンロードできる。

 Exchange Server 2003 SP1では,サイトという管理単位をまたいでExchange Server 5.5のメールボックスを移行できるようになった。従来の移行ツールは,同一サイトにあるメールボックスの移行のみをサポートしていた。またNotesの移行ツールも,これまでは「R5」のみ対応していたが,SP1で「R6」にも対応した。

 新規に追加された管理ツール群は,Outlook Web AccessのWeb管理ツールや,サイト設計のためのパフォーマンス・テスト・ツール,トラブルシューティング・ツール,後述するIntelligent Message Filterの管理ツールなどである。

 Intelligent Message Filterは,サーバー・サイドの迷惑メール対策ツールである。無料メール・サービスの「Hotmail」やExchangeクライアント・ソフト「Outlook 2003」に実装されている「Smart Screenテクノロジー」をベースにしている。メールのヘッダーや本文に含まれる単語や単語同士の係り受けを配布されたルールをもとに分析して,迷惑メールの要素がどのくらい含まれているかを判定する。あらかじめ設定したレベルに達していると,メールのヘッダーに「迷惑メール」であるという情報を追加する。

 Intelligent Message Filterは,これまで「Exchange Edge Services」という別のサーバー・アプリケーションとして提供されると説明されていたが,今回,無償ツールとして追加された。ただし,負荷がかかるためサーバーには動作周波数1GHz以上のCPUと1Gバイト以上のメイン・メモリーの搭載が推奨されている。

 今後も,Microsoftは,Exchange Server次期版までにアップデートを実施していく。明らかになっているものとしては,前述のExchange Edge Servicesがある。これには「Caller ID for E-Mail」という迷惑メールの配信者による送信ドメイン名の詐称(スプーフィング)を見抜く技術が実装される。

(中田 敦=日経Windowsプロ