インテルは6月29日,64ビットのOS/アプリケーションに対応するワークステーション向けCPU「Xeon」(開発コード名Nocona)とチップ・セット「E7525」を発表した。このCPUは2004年2月に発表した「Extended Memory 64 Technology(EM64T)」機能を備える初めてのプロセッサ(該当記事)。動作周波数は2.8G~3.6GHzの5製品がある。このCPUを採用したワークステーションを同日,デルや日本ヒューレット・パッカードなどが発表した。

 今回発表されたXeonとチップ・セットの組み合わせでは,(1)システム・バスの動作周波数を従来の533MHzから800MHzへ高速化,(2)高速なメモリー規格DDR2のサポート,(3)PCI Expressバスの採用――などにより性能を向上させている。さらに消費電力を削減するためにノートPC用CPUで使っている省電力技術「SpeedStepテクノロジ」を拡張した仕組みも取り入れ,負荷に応じて動作周波数/駆動電圧を動的に切り替える。なお,Windows XP Service Pack 2で追加されるバッファ・オーバーフロー攻撃対策の「Execution Protection」機能を使うために必要なNX(no-execution)ビットは実装していない。

 EM64Tは,米Advanced Micro Devices(AMD)が開発した「AMD64」アーキテクチャと互換性がある64ビット拡張仕様。AMDはAMD64を実装するデスクトップ向けの「Athlon 64」とサーバー/ワークステーション向けの「Opteron」を既に出荷している。EM64Tを実装するサーバー向けCPUとチップ・セットは「60日以内に出荷」(同社 エンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部の平野浩介統括部長),Pentium 4も近日中の発表が見込まれておりIA-32互換の64ビットCPUで先行するAMDを追撃する。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ