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 米FalconStor Softwareの日本法人ファルコンストア・ジャパンはこのほど,Windowsプラットフォーム上でiSCSI環境のインフラを実現するソフトウエア「iSCSI Storage Server for Windows Storage Server 2003」(以下iSCSI Server)の出荷を開始した(米国は8月末)。マイクロソフトのWindows Storage Server 2003マシンにインストールすると,NAS(ネットワーク接続ストレージ)装置だけでなく,iSCSI装置にもなる。

 iSCSI(Internet SCSI)とは,TCP/IPのパケットのなかにSCSIのコマンドを組み込むことで,イーサネットに接続しているにもかかわらず,SCSI機器に対するブロック転送と同じデータ・アクセスが可能になる仕組み。SCSIのイニシエータに相当するサーバーのHBA(ホスト・バス・アダプタ)には,通常のNIC(ネットワーク・インターフェース・カード)が使える。2003年春にIETF(Internet Engineering Task Force)で仕様が標準化され,同年夏にWindows標準のイニシエータのデバイス・ドライバがMicrosoftから提供されている。

 ファルコンストアのiSCSI Serverは,同社がLinuxサーバー向けに出荷している「IPStor」をWindowsプラットフォーム向けに移植したもの。Windows Storage Server 2003マシンにインストールすると,サーバーをiSCSIのストレージ装置(ターゲット)として利用できる。このとき,NAS装置としての利用と,iSCSI装置としての利用を同時に実現できる。また,Windows Serverの標準機能として,Windows Storage Server 2003からiSCSI機器へもアクセスできる。

 Windows版になって,ユーザー・インターフェースがJavaからWindows Storage Server 2003用のWebベースに変更された。オプション・ソフトを利用すれば,Windows Storage Server 2003の標準機能であるVSS(ボリューム・シャドウ・コピー・サービス)やMSCS(Microsoftクラスタ・サービス)なども利用できる。他にもオプションとして,ブロック単位の差分スナップショットを16世代まで保存できる「タイムマーク」機能,アプリケーション・サーバー側のスナップショットを取るエージェント「DiskSafe」,Windows Storage Server 2003が主体となってテープ・バックアップを行う「Backup Enabler」――などを用意している。

 ファルコンストア・ジャパン執行役員 営業本部長の青木登氏は,「iSCSI Serverを利用すれば,アプリケーション・サーバーのローカル・ディスクが故障したときに,LAN上のWindows Storage Server 2003マシンで,すぐにリカバリできる。NASではファイル転送プロトコルしか使えないが,iSCSIならブロック転送できるのでローカル・ディスクのように使える」と語り,リカバリ・ソリューションを前面に販売していくという。

 販売ルートは,システム・インテグレータ経由による単体販売と,NASベンダーへのOEM(相手先ブランドによる製造)提供の2つ。販売価格は標準製品が35万9000円,オプション製品が26万8000円から。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ

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