「メインフレームで培った技術を業界標準のアーキテクチャへ拡張している。また,ブレード・サーバーは仕様を公開した。日本語による仕様解説のサイトも近日オープンする予定だ」。10月13日に東京で開催された「EM64T徹底解剖! IAサーバーで作る次世代システムセミナー~32ビット既存資産活用と64ビット高性能の実現に向けて」(主催:日経BPセミナー事業センター)で,日本IBM システム製品事業 xSeries & IntelliStation事業部の藤本司郎事業部長(写真)は,同社64ビット・サーバーの利点をこう述べた。

 IT部門が抱える課題は,コスト削減,サービス・レベルの維持など次第に厳しいものになっている。「システム基盤の簡素化」をキーワードにそれに対応する。スケールアップとスケールアウトの両面においてそのソリューションとなる製品を提供していくのが同社の戦略だ。IBMはIntelと64ビット拡張ビジネス拡大のために広範囲で協業を行っていくことを発表しており,EM64Tでは64ビット環境へのスムーズな移行が可能な点を評価している。8月3日にはIntel EM64T対応のブレード・サーバーとしてIBM eServer BladeCenter HS20を発表した。これはスケールアウト向けの製品だが,スケールアップ向けの製品を今後展開するという。

 BladeCenter HS20シリーズの各製品はXDA(Extended Design Architecture)にも基づいている。これはメインフレームで培った技術を業界標準の中のアーキテクチャを拡張したもの。パフォーマンス,可用性,管理性,フレキシビリティを高めるために基本的な設計デザイン・アーキテクチャを定めている。サーバーの部品の配置や管理機能を工夫して,信頼性や運用性の向上を図っている。

 BladeCenterはブレード・サーバーの標準も目指していく。同社は,ブレード・サーバーの後発だが,事業を順調に成長させている。また,標準化に向けてBladeCenterの仕様を公開し,スイッチ,アダプタ・カードなど通信機器用モジュールが開発できるようにした。英語版の情報は公開済みで,近日中に日本語サイトをオープンするという。ブレード・サーバーのきょう体に,サーバー本体のほか通信機器までが集約できる。「サーバー統合はCPUだけでなく,ネットワークやFC(ファイバ・チャネル)のスイッチも統合することで効果がより高まる」(藤本司郎事業部長)という。

 本セミナーは今回の東京に続き,10月15日に大阪・梅田でも開催される。受講料は無料なので,受講希望の方は弊社のサイトからお申し込みいただきたい(該当サイト)。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ