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 2005年前半に配布が予定されているWindows Server 2003 Service Pack 1(SP1)のRC(製品候補)版がベータ・テスター向けに公開された。同時に,AMD64/Intel EM64T対応の64ビット版である,Windows XP Professional x64 EditionとWindows Server 2003 x64 Editionも公開された。12月8日現在,英語版とドイツ語版のみだが,12月13日ごろには日本語版も公開される見込みである。

 これらのうち,英語版Windows Server 2003 SP1のRC版は,既にMicrosoftのWebサイトからだれでもダウンロードできる(当該サイト)。

 また,MSDN会員向けにも,Windows Server 2003 SP1のベータ版およびx64 Editionのベータ版が,会員専用のダウンロード・サイトからダウンロード可能になっているが,こちらは12月8日現在,やや古いビルド1247までしか公開されていない。12月末までには,MSDN会員向けサイトからもRC版がダウンロードできるようになる見込みである。

 Windows Server 2003 SP1は,製品出荷以降に配布されたセキュリティ更新プログラム(パッチ)に加え,セキュリティを強化する次の3つの大きな新機能が実装されている。(1)不要なアプリケーションやサービス,TCP/IPのポートを止めたり閉じたりできる「セキュリティ構成ウィザード」,(2)SP1適用済みインストールCDを利用した新規インストール時とインストール直後のWindows Update適用までWindowsファイアウオールをオンにして外部からの攻撃を防ぐ「セットアップ後のセキュリティ更新」,(3)リモート・アクセス・クライアントのLAN接続要件を検査し,要件を満たさないクライアントの接続を拒否したり,特定のネットワークだけにアクセスを制限させる「リモート・アクセス検疫サービス」――である。これらのほか,Windows XP SP2に実装された,データ実行防止(DEP)機能,Windowsファイアウオールなどのセキュリティ強化機能も備えている。ただし,XP SP2と異なり,DEPは標準ですべてのプログラムが対象になり,Windowsファイアウオールはデフォルトでオフである。

 一方,x64 EditionはAMD64/Intel EM64T対応の64ビット版Windows。仮想アドレス空間が16Tバイト(内ユーザー空間は8Tバイト)と広大で,主に大容量メモリーを必要とするサーバー・アプリケーションに向く。32ビットWindowsでは,仮想アドレス空間は4Gバイトである。IPF(Itanium Processor Family)版と異なり,既存の32ビット・アプリケーションが,32ビットWindows上と同等の速度で動作する。しかも,「4GT RAMチューニング」と呼ぶユーザー領域に3Gバイトを割り当てるモードに対応したアプリケーションならば,何も手を加えずにx64 Edition上で動かすだけで,4Gバイトすべてをユーザー・アドレス空間として利用可能になる。

(山口 哲弘=日経Windowsプロ

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