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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は1月18日,ノート・パソコン型シン・クライアントを使った情報漏えい防止システムの提供を開始した。ノート・パソコンからの情報漏えいを防止できる,データのバックアップを確実にできる,セキュリティ対策を徹底できる――といったメリットがある。

 このシステムでは,シトリックス・システムズ・ジャパンの「MetaFrame」が動作するサーバー上で,アプリケーションとデータを集中管理し,日本HP製のノート・パソコンをベースにしたシン・クライアントからアクセスする。ノート・パソコンのシン・クライアント化には,シン・クライアント・ベンダーのミントウェーブが協力した。

 ノート・パソコンは,日本HPの「HP Compaq Business Notebook nx9040」のハードディスクを取り除いて,256Mバイトのフラッシュ・メモリー・カードに,機器組み込み用OSであるWindows XP Embeddedと,MetaFrameに接続するクライアント・ソフトを搭載している(写真)。このため,操作性は通常のWindows XPと同じだが,データをノート・パソコン内に保存できない,USBメモリーを利用できない――など,情報漏えい防止に効果的である。スタート・メニューの項目も数項目だけで,ほとんどの設定が変更できない。

 ノート・パソコンが独自で備える電源管理用ドライバや,ポインティング・ディバイス用のドライバは,Windows XP向けのものをそのまま搭載している。無線LANも利用可能。主に社内の事務スペースや会議室などで,ノート・パソコンと無線LANを使うことを想定している。またWindows XP Embeddedは,通常のWindows XPに比べてメモリー使用量が少なく,約30秒で起動する。

 このノート・パソコンにはPCカード・スロットも付いているが,OSなどを入れているフラッシュ・メモリーにドライバを搭載していないので利用できない。このフラッシュに搭載するドライバの内容は,カスタマイズが可能で,Webブラウザだけしか利用できないノート・パソコンなども実現できる。

 アプリケーションはMetaFrameサーバー上に導入して動作させる。データもサーバー側にのみ保存するので,ネットワークに接続していない状態では,ほとんどの操作ができない。MetaFrameを動作させるサーバーの構成は,同時利用するユーザー数とアプリケーションの数や負荷によって異なる。例えば,Visual Basicの小さいアプリケーションなら2プロセッサのサーバーで80~100ユーザーが利用できる,という。日本HPでは,2プロセッサ構成のブレード型サーバーを使って,負荷に応じて追加していく構成を勧めている。

(坂口 裕一=日経Windowsプロ

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