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 インテルは2月9日,IA-32プロセッサと互換性のある64ビット・アーキテクチャ「EM64T」機能を実装したCPUを続々と投入することを明らかにした。間もなく登場するWindows x64 Editionに合わせてデスクトップPC向けを含む製品を出荷して,米Advanced Micro Devicesに対して遅れていたx64 Edition用64ビットCPUの製品拡充をはかる。

 新製品のPentium 4 600シリーズは,EM64T対応のデスクトップPC向けCPU。Pentium 4の64ビット対応製品は低価格サーバーやワークステーション向けに出荷していたが,デスクトップPC向けはこれが初めてとなる。64ビット化以外には,(1)2次キャッシュ・メモリー容量を増やす,(2)ノート向けCPUの省電力化技術を改良した「拡張版インテルSpeedStepテクノロジ」を搭載する――などの改良が加えられている。製品の正式発表/出荷開始は2月中としている。続いて,演算コアを2つ備えるデュアル・コアのデスクトップ向けCPUを,2005年第2四半期に発表する。この製品の名称がPentium 4になるかは不明。

 サーバー向け製品では,デュアル・プロセッサ・マシン対応の「Xeon」を強化する。2次キャッシュ・メモリーを2倍の2Mバイトに増やした製品を2月中に出荷する。「比較的,動作周波数の低い製品でも,現在の最高スペックのもの(3.6GHz動作)を上回る(ベンチマーク・テスト)結果を出している」(エンタープライズ&ネットワークソリューション本部の平野浩介 統括部長)という。

 大規模システム向けには,1台のマシンに4つ以上のCPUを搭載できる「Xeon MP」を2製品投入する。3次キャッシュ・メモリーが8Mバイトの「Potomac」(開発コード)と,低価格品の「Cranford」(同)。これらは90日以内に搭載マシンとともに発表される見込みだ。

 現在,2種類ある64ビット・アーキテクチャに関して「ItaniumはRISCプロセッサの置き換え,EM64TはIA-32からの自然な移行」との切り分けを明言した。「日本のサーバー市場は,金額ベースでメインフレームが3分の1弱,RISCベースが同じく3分の1弱で,(Itaniumが狙う市場は)まだまだ大きい」(平野氏)と強気の姿勢を示した。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ編集)

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