GMO 続き

Windows Server 2003にすることで
SMBセッション数の限界値を引き上げて解決

 SMBセッション数の上限値の問題は,Windows Server 2003を導入することで,ようやく解消した。IIS 6.0も,ファイル・サーバーの共有フォルダにあるコンテンツへのアクセスには,NetBIOSを使っている。しかし,Windows Server 2003では改良を加えられ,セッション数の上限値が2の16乗(6万5536)セッションまでと,大幅に引き上げられたのだ。

 これにより,従来と同じ性能のサーバー・マシンで,Windows 2000 Serverなら2000サイトが限界だったのが,Windows Server 2003なら2万サイトと,約1けた多いWebサイトを収容できるようになった。これで度重なる設備投資の問題は解決した。

 現在の同社のシステム構成は,図1の通りだ。Windows Server 2003,Standard Editionが稼働する4台のサーバーをネットワーク負荷分散で運用している。背後にはWindows Server 2003,Enterprise Editionが稼働する2台のファイル・サーバーがクラスタリングを行っており,この中にホームページのコンテンツ・データが収められている。このWebサーバーとは別の系列として,POP(Post Office Protocol)/SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバーと,Webメールなどのグループウエア用のOWAサーバーが稼働する。いずれもアプリケーションはExchange 2000 Serverを利用している。システム全体として,Windows Server 2003のドメイン・コントローラを使い,Active Directoryによってユーザー認証も行っている。


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図1●グローバルメディアオンラインにおける「プレミアサーバー」のシステム概要

IIS 6.0の高度な新機能の数々は
ホスティング・サービスならではのもの

 共有型ホスティング・サービスにWindows Server 2003を採用した最大の目的は,SMBセッション数の制限撤廃であったが,同時にIIS 6.0を導入したことによる利点もとても大きい。それは主に,4つ挙げられる。

 第1にWebサイト同士の独立性が高まったこと。IIS 6.0では1つひとつのWebサイトを運用するワーカープロセスというモジュールの独立性が高く,たとえ1つのWebサイトが過負荷になったり,プログラム障害を起こしても,そこだけ再起動することで運用を継続できる。向山氏は「従来のIIS 5.0におけるWebサイト同士の独立性の設定は難しかったが,IIS 6.0では簡単になった」と絶賛する。

 第2に性能が向上したこと。「IIS 6.0はIIS 5.0に比べて,2~3倍の性能差があるといわれているが,それを十分体感できる」という。特にASPのように長いソースのときに速くなる。

 第3に設定ファイルのメタベースが,XML形式のテキスト・ファイルになったこと。IIS 5.0では,従来サーバーをコピーする場合,中身のWebサイトを1件1件,手で登録し直さなければならなかった。Webサイトのセットアップ情報はメタベースに収められており,簡単にコピーするわけにいかなかったからだ。IIS 6.0では稼働中にXML形式のメタベースのテキスト・ファイルを書き換えるだけで,すぐに反映される。サイトを増やす時にも,ファイルをコピーするだけで済む。圧倒的に拡張しやすくなり,障害からのリカバリにも使えるという。

 第4にWebサービスに対応していること。ASP.NETに対応したWebサイトを立てることが可能になる。これは当分,ASPほどには引き合いはないが,同社では将来重要な要因になると見ている。

 このようにIIS 6.0の機能は,「ホスティング・サービスならではのもの」と向山氏は評価している。


<会社概要>
会社名:グローバルメディアオンライン
本 社:東京都渋谷区桜丘町26-1
社 長:熊谷正寿
設 立:1991年5月24日
資本金:33億1113万円(2003年3月現在)
従業員数:788名
URL :http://www.gmo.jp/