2002年7月にMicrosoftは「.NET Framework Data Provider for Oracle」を公開した(該当サイト)。これはOracleデータベースに対して,ネイティブな.NETでアクセス可能にするモジュール。私は主にSQL Serverで仕事をしているが,世界の少数派の人々はまだOracleを使っているというウワサを聞いた(笑)。

 Microsoftはすべての主要なデータベース・プラットホームを完全に受け入れることで自分の利益を守っている。つまり,.NET Frameworkの成功を確実にするためにはそうする必要があるのだ。Oracle向けに調整された.NET Managed Providerの最新版は,2つの重要な理由で.NET Frameworkの販売を促進する助けになる。

調整されたプロバイダで性能は200%以上も向上

 第1の理由は,ベンチマーク・テストの結果だ。.NETベースのアプリケーションからデータベースを使う場合,新しいプロバイダはOracle用に調整されていないOLE DBプロバイダより,最高で200%以上速い。機能はすばらしく,性能はデータベース開発の世界では王様であり,200%も性能を向上させることは,この新しいプロバイダを使う説得力のある理由になる。性能が一流でなかったら,開発者は.NET Framework Data Provider for Oracleを使うのをためらうかもしれない。Nile3.0アプリケーション・ベンチマーク・スイートを使ったOracleドライバのテストランのベンチマーク結果をWebサイトでチェックできる(該当サイト)。

SQL用とOracle用は同じプログラミング・モデル

 第2の理由は,多分.NETの開発者にとってはもっと重要なことだが,Oracle用に調整された新しい.NETプロバイダは,SQL Server用に調整されたネイティブな.NETプロバイダに類似したプログラミング・モデルを使っている。そのため.NETの開発者はバックエンドがSQL ServerでもOracleでもその上のデータを処理するために自分たちのデータベース開発技術を適用できる。そのうえ,Oracle9iデータ型や他のネイティブのOracleの機能を完全にサポートするため,Microsoftは.NET Framework Data Provider for Oracleの設計に多大な努力をした。過去にネイティブのOracleのデータ型をフル・サポートしていなかったことが,Microsoftが提供したOracleドライバで小さな問題を引き起こしたことがあった。

 Microsoftは,異種環境を持っている顧客に説得力のある互換性ツールを提供する必要があることを知っている。Microsoftは.NETベースの技術を単純で痛みがないように仕上げる必要がある。顧客が自分の既存のデータベース・インフラを引きちぎったりしなくて済むようにMicrosoftは努力すべきである。私は,SQL Server用とOracle用のそれぞれに調整された.NETプロバイダ・プログラミング・モデルがかなり類似しているのは,ただの偶然の一致だと確信している。Microsoftは,Oracleの顧客が.NET Frameworkの中でアプリケーションを書いた後で,彼らを無理にSQL Serverに移行させるような統合戦略を打ち出すことはないだろう。ですよね(笑)?