Paul Thurrott 著

 アーノルド・シュワルツエネッガーとダニー・デビート以来の“凸凹コンビ”登場というべきか。PCの巨人Dell Computerが,Apple Computerのハードディスク内蔵型携帯音楽プレーヤー「iPod」のオンライン販売に乗り出した。「われわれは,iPod for Windowsを売ることができてうれしいですよ。iPodは今日大変な成功を収めてますからね。われわれはその恩恵に是非あやかって,成功したいものですな…」とDell広報担当はコメントした。しかし,そのへりくだったコメントに,Appleの広報担当者は「Dellって,ニクったらしい!」といったと伝えられている。

Apple株が“Fランク”に格下げ

 DellがApple製品を売ることになったとはいえ,一方で相次ぐ不幸がAppleを襲っている。同社が語ったところによると,米国のオンライン証券会社最大手のCharles Schwabが,Appleの証券格付けを新たに“Fランク”にしたという。それは10月末に,同社の狂信的なファンにも送り付けられた。Charles Schwabの上級副社長Greg Forsythe氏によると,“Apple株”の格付けは,信仰心よりも現実の金融事情が優先された結果であると説明した。「確かに人々は,感情的なものでAppleとつながっている」と,最近同氏は米Business Week誌に語っている。「しかし,感情は投資の世界では敵です。われわれアナリストは,Apple株が証券取引所ではちょっと見栄えが悪いと判断したまでです。収益と資金繰りの複合的な平均値の観点から,いまだに売られています。売り買いの駆け引きは,すぐにも買戻しが進むようには見られません。短期間で,売り手がApple株をどんどん売っている。基本的には,お金が戻ってくることはない。Appleの利益はとても少なく,資金繰りと公表された純益の差を見て,Fランクという結論に行き着いた訳です。Appleは見たところ,大変お金に苦しんでいる」。

標的が少なければ攻撃も受けない

 他にも別の出来事が,Appleに降りかかった。「Mac OSは最も攻撃を受けにくい」というタイトルの米IDGの記事の中で,数あるOSの中でもAppleの最新OS「OS X」が,2002年に悪意あるハッカーやワームそしてウイルスから最も攻撃を受けにくく,損害を受けにくいという報告があった。一方,Windowsは全面的に要注意だ。しかし,現在Windows XPは7000万のユーザーがいることを思えば,Mac OS Xの300万ユーザーと比較するのは見当違いだと分かるだろう。その記事は統計でうそをつき,かえっておとしめており,まるで「水に落ちた狗(いぬ)を打つ」ようで,思わずかぶりを振ってしまう話だ。