(Mark Joseph Edwards)

 システム障害は腹立たしい事態になりかねない。様々な問題がシステムの異常な動作を起こす原因になる。その問題にはウイルスやワーム,トロイの木馬,壊れたりなくなったファイル,ソフトウエア更新の失敗――などである。こうしたトラブルから回復するには,インストールされたOSを使わずに,ディスク・サブシステムへアクセスしなければならない場合がある。

よく知られている回復コンソールやLinuxブートCD-ROM
 ブート時にWindows回復コンソールを起動すれば,普通は大きな助けになる。ところが,ケースによっては,その方法が十分役立たないことがある。その時には,ドライブやファイルにアクセスして調査や修正するため,ドライブを外して特定のOSをブートできる作業用のシステムに接続する方法もある。

 他にも,CD-ROMブートできるLinuxのバージョンが今や多数入手できることはご存知かもしれない。しかも,その多くはNTFSをサポートできる。これらのCD-ROMは,壊れたファイルを修復したり,分からなくなったパスワードを取り戻したり,リセットしたりするという作業に役に立つ。

 今回は,Linuxモノではなく,ブート可能なWindows CD-ROMの作り方を紹介しよう。しかもセキュリティ分析やシステム回復のために必要なツールを完備してカスタマイズできるものだ。

BartPEがお薦め,カスタマイズも可能
 Bart Lagerweij氏が作成した「BartPE」というツールがある。あなたは自分のセキュリティ・ツールキットに追加しようと思うかもしれないが,このツールはそういった使い方ではない。BartPEはプリインストール環境(PE)の形で,ブート可能なCD-ROMを作るために,Windows Server 2003やWindows XPのライセンスを受けたコピーが必要になる。あなたはそうして作成したCD-ROMから特定のシステムをブートでき,ビルド・プロセスの際にそのCD-ROMに詰め込んだものを使って,様々なツールやネットワーク・リソースにアクセスできる。BartPEは,デフォルト設定でChkdsk,RAMディスク,リモート・デスクトップ接続,マウスのサポートなどを含んだブート可能なWindows CD-ROMをビルドできる。

 BartPEはさらに,あなたがほかのツールを追加できる機能も備えている。様々なネットワーク・ドライバ,スパイウエアの削除ツール,ウイルス・スキャニング・ツール,PuTTY SSHクライアント,Advanced SCSI Programming Interface (ASPI)サポート,Mozilla,Winternals Softwareの「Disk Commander」と「ERD Commander」,Symantec Ghost,Ahead SoftwareのCD-ROM/DVDイメージ作成ツール「Nero」など――である。

 また,Citrixのクライアント,Novell NetWareのクライアント,16進エディタ,データ回復ツール,ほかにも多数のツールを追加できる。もし,自分のブート可能CD-ROMにフリーウエアやシエアウエアでない市販のツールを追加したいのなら,そのツールのコピーにライセンスが必要だということを忘れないように。Nu2 ProductionsのWebサイトに,BartPEについての詳細が公開されており,関連するビルド用ツールをダウンロードできる(該当サイト)。