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ユーザーからの不満を聞きたいMS
 実際には,これまで書いてきたように,言いたいことはMS MVPになった今も言えています。私が思うに,マイクロソフトは,自社が独善的でユーザー不在の企業になっていないかチェックするために,ユーザーの不満を吸い上げる方法を模索していたのでしょう。MS MVPは,ユーザーの不満を聞く1つの手段になっています。

 現在マイクロソフトは,WindowsやInternet Explorerの修正プログラムを社内で配布できる「Software Update Services」の次期バージョン「Windows Update Services(WUS)」を開発していますが,WUSには機能追加や改善の要望が大量に聞き入れられています。また,マイクロソフトが公開する日本語版サポート技術情報のコンテンツ拡充と内容修正についても,日本のMS MVPからの指摘を積極的に反映しています。

 さて,MS MVPに認定されて何がうれしかったかというと——

●マイクロソフトに直接文句を言えるパスができた
●必要な情報が望むだけ得られるようになった
●エキスパートと交流することで,モチベーションを高められた

 という点に尽きます。これまでは,一般ユーザーと同様に製品サポートやフィードバック窓口を経由して,間接的に要望や苦情を伝えることしかできませんでした。また得られる情報も,ホワイト・ペーパーやサポート技術情報,MSDNライブラリなどだけですから,コミュニティで比較的目立つ活動をしていたとはいえ,技術者としてもテクニカル・ライターとしても,一般ユーザーと大差のない状況でした。

 しかし,テクニカル・ベータ・テストの段階から製品開発に参加したり,製品サポートに注文を付けたりすることで,自分で種や畑を改良できる機会が与えられました。実はMS MVPからのフィードバックはMS MVPとしての実績になり,さらにMS MVPプログラムの充実と発言権の拡大につながっていきます。その結果,必要な情報も望むだけ得られるようになり,より質の高いコミュニティ活動と執筆活動が可能になりました。マイクロソフトや他のMS MVPとの人脈も大きく広がり,技術的にも精神的にも,よい刺激を多く受けています。

MS MVPを「利用」してほしい
 ここまでは個人的なメリットですが,一般ユーザーにとっても間接的なメリットがあります。例えば私は「USERS GROUP」(該当サイト)のメーリング・リストや,「答えてねっと」(該当サイト)で質問への回答をしていますが,他のMS MVPにもそれぞれ活動拠点のコミュニティがあります。こうしたコミュニティで,MS MVPと積極的に語りあって必要な情報を得たり,フィードバックや提案をしたりすることで,「準MS MVP」的な活動が可能になります。

 もちろんMS MVP全員がそうしているとは限りませんし,マイクロソフトから強制されているわけでもないので,約束や保証はできません。しかし,チャンスは意外に身近にあるのです。読者の皆さんは,ぜひ身近なMS MVPを見つけてチャンスを効果的に活用してください。

(日経Windowsプロ2005年2月号より)



Microsoft MVPとは…
 Microsoft MVP(Most Valuable Professional)とは,MS製品のユーザー会やメーリングリストなどでユーザーのサポートをしている人の中でも,特に貢献度が高いとMSが認定したプロフェッショナル。Windows ServerやSQL Serverなど部門ごとに認定されている。