Windows 2000 Advanced ServerとWindows 2000 Datacenter Serverで提供する負荷分散機能。NTではWLBS(Windows NT Load Balancing Service)と呼ばれていたが,Windows 2000からはNLBSと呼び方を変えている。

 NLBSを使うと,仮想的な1つのIPアドレスに最大32台までのサーバーを割り当てられる。この仮想IPアドレスに対して送られてきたクライアントの接続要求を各サーバーで順番に処理することで負荷を分散する。

 負荷分散の方式として単純にTCPの接続ごとに割り振る以外に,同じIPアドレスからの接続要求は同一のマシンで処理する「単一」と,同じサイトの可能性が高いクラスCアドレスが同じ要求は同一のマシンで処理する「クラスC」という設定ができる(アフィニティという)。これにより,CookieやSSL(Secure Sockets Layer)を使ったセッション管理型の接続も扱える。

 NLBSでは,応答しなくなったサーバーを自動検出し,残ったサーバーにのみ処理を割り振るという機能も持っている。これにより,一部のサーバーに障害が発生した場合にも処理を継続させることが可能だ。

 ただし,サーバー間でデータの整合性を確保するような仕組みは用意していないため,データベースの更新のような処理はNLBSで分散することはできない。WebやFTPのような各サーバーで同じ情報を提供するようなアプリケーションがNLBSに適している。