ホテルやマンションのブロードバンド化に有力な高速データ通信技術。ADSL(非対称デジタル加入者線)と同様,電話線を使って高速ネットワークを実現するが,ADSLに比べて高速なのが特徴だ。ADSLの通信速度が下り最大12Mビット/秒なのに対し,現在VDSLは下り最大52Mビット/秒である。

 ADSLに比べて高速な理由は高い周波数帯域を使っているためである。ADSLが使用する周波数帯域は約0.1M~1MHzなのに対し,VDSLは約1M~10数MHzを使う。このように高い周波数を使うため,一度に送れるデータ量が多くなる。

 その半面,電送波が電話線の外に漏れやすくなり,伝送距離が長くなるほど減衰が激しくなる。このため,マンションのような集合住宅での利用が一般的だ。マンションまで光ファイバでデータを送り,そこから各戸までVDSLを使って送ることになる。