Windowsへの修正プログラムの適用を効率化するためにMicrosoftが開発,無償配布しているコマンド・ライン・ツール。Windows NT 4.0/2000/XPで動作する。QChainを利用すると,本来インストールするごとに再起動する必要のある修正プログラムでも複数まとめてインストールして,1度だけの再起動で矛盾を起こさずに修正を適用できる。再起動の回数が減ると,その分長い間サーバー・マシンを稼働させておけるなどのメリットがある。

 修正プログラムの中にはWindowsの動作に不可欠なファイルを更新するものが少なくない。こういったファイルはWindowsの動作中は開かれたままになっていて書き換えられない。そこで修正プログラムはインストールするファイルに一時的な別名を付けて保存し,再起動の直前に名前を書き換えることで修正を反映させている。

 この種の修正プログラムを再起動せずに複数インストールすると,名前の書き換え予約が重複することがあり,インストールの順序によっては,再起動後に古いバージョンのファイルがパッチ適用済みのモジュールとしてインストールされてしまうことがある。

 QChainはこの書き換え予約を整理して,インストールの順序に関係なく最も新しいモジュールへの書き換え予約が有効になるように修正する。

 ただし,理屈の上ではどのような順序で修正プログラムをインストールしても問題ないはずだが,実際には古い順にインストールしないと問題が発生することがある。

 また,起動時にメモリーに読み込まれる一部のモジュールについてはQChainの仕組みがうまく働かないため,単体でインストール,再起動する必要がある。詳しくはマイクロソフトのサポート技術情報(296861)に情報がある。