米Microsoftが提唱するアプリケーションの実装形態。多階層のWebアプリケーションのユーザー・インターフェースに相当する部分に,通常のウインドウ・アプリケーションを用いる。

 Webアプリケーションは,それを利用する各クライアントに配布/インストールする必要がなく,管理の点では優れている。ただし操作性は必ずしもよいとはいえない。そのため最近では,Webブラウザに専用のプラグインを組み込んで,ウインドウ・アプリケーション並みの操作性を実現しようとしているシステムも開発されている。

 だが,ブラウザを利用することに変わりはないので,Back Spaceキーを押すと前の画面に戻って入力データがなくなってしまったり,ボタンを2回クリックするとサーバーに同じ要求が2回発生してしまうなど,操作性の悪い点は残ったままだ。

 スマート・クライアントは,これらのWebアプリケーションの操作性に関する欠点を改善する。サーバーのビジネス・ロジックとの間をXML Webサービスで接続するため,Webアプリケーションと同様,HTTPが通るネットワーク環境さえあれば動作可能である。スマート・クライアントの利用環境は.NETに限らないが,.NETの配布形態の1つであるノータッチ・デプロイメントと組み合わせることで,よりWebアプリケーションに近い運用が可能になる。