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 イーエムシー ジャパンは2003年3月26日,ATA(AT attachment)のディスクを搭載するストレージ製品「CLARiX ATA」を発表した。パソコンで用いられることが多いATAディスクを採用し,低価格化を図った。パートナー各社から順次,出荷開始される。

 CLARiX ATAは,同社のFC(Fibre Channel)に対応したストレージ製品CLARiX CXシリーズに組み込んで利用する。参考価格は,CLARiX CX400シリーズのきょう体や管理ソフトにCLARiX ATAのディスクを10Tバイト備えた場合で3000万円~。ディスク単体の価格は,同社ストレージ製品のFC対応ディスクの3分の1で,3.75Tバイトで600万円~となる。

 EMCジャパンでは,主にバックアップ用途として見込んでいる。従来のFC対応ディスクに比べると安いものの,信頼性が低い。そのためアクセス量が多い使い方に向かない。一方でテープ装置と比べると高価だが,バックアップとリストアの時間を短縮できる。同社の調べではテープ装置に比べ,バックアップ時間で33%短縮,リストア時間は80%短縮される,という。RAIDやミラーリング機能を利用することで,ATAディスクの信頼性を確保する。

 CLARiX ATAで使用するのは,5400回転の250GバイトのATAディスク。1つのドライブに,15台のATAディスクを搭載できる。1つのCLARiX CXのきょう体内に,FCに対応するディスクとATAディスクが混在する場合,ATAのドライブにATAからFCに変換するブリッジ機能を持たせ,ストレージ管理ソフトから見れば透過的な1つのFCディスク装置として操作できるようにした。

 また,CLARiX上で動作するストレージ管理ソフトの新製品「SAN Copy」も発表した。SAN Copyは,サーバーを介することなく,ストレージ同士でデータの移動・コピーを一元管理するためのもの。CLARiX同士だけでなく,CLARiXと同社の上位機種Symmetrixや,CLARiXと米Hewlett-PackardのStorageWorksとの間でもデータの移行ができる。サーバーを利用しないことで,アプリケーションに影響を及ぼすことなく,1時間当たり最大4Tバイトのデータ・コピーが可能となる。

(岡本 藍=日経システム構築)