ガートナー ジャパンは2003年4月18日,2003年第1四半期の世界パソコン市場の調査結果を発表した。それによると,同期の世界のパソコン出荷台数は3447万台で,対前年同期比5.5%増となった。同社の四半期ベースの調査では,3期連続で対前年比増となった。

 対前年比ベースでの出荷台数の増加要因について同社は,「3月後半にイラク戦争勃発というマイナス要因はあったものの,総体的にはパソコン・ベンダー同士による積極的な値下げ競争による低価格化が,わずかだが需要を喚起した」と分析する。しかし,今後の市場動向については「パソコン購入意欲の大幅な回復を示す要素は見えない」としている。

 同期のベンダー別の出荷台数は,1位がデルコンピュータの582万8000台(シェア16.9%),2位がヒューレット・パッカード(HP)で537万6000台(15.6%),3位がIBMで187万台(5.4%),4位は東芝で124万1000台(3.6%),5位はNEC116万3000台(3.4%)。前年同期に2位だったデル(前年同期シェア14.3%)が,1位のHP(同17.4%)から首位の座を奪い取った。デルは「米国で安定的に供給を続けており,加えて日本市場では個人ユーザーへの認知度向上に注力した結果,急速に出荷台数を伸ばした」としている。

(花島 由実=BizTech編集)