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 SRAは9月,オープンソースのデータベース管理システムPostgreSQLをベースにパッケージ化した製品を2種類出荷する。中規模システム向けのデータベース管理システム(DBMS)「PowerGres on Linux」と,大規模向けの「PowerGres Plus」である。いずれもサポート・サービスとあわせて提供する。

 これら2製品はともにPostgreSQLをベースにしているが,中身は全く違ったものである。PowerGres on Linuxは,PostgreSQL 7.3.4に,Webブラウザで利用できる管理ツールを添付してパッケージ化したもの。一方PowerGres Plusは富士通が開発した製品。PostgreSQLのAPIやSQLのプロセッサ部分を用い,データI/O部分に富士通のDBMSであるSymfowareを使っている。

 PowerGres on Linuxは,同時ユーザー数が100前後,データ規模は数十Gバイトまでを想定した製品。スペックはPostgreSQL 7.3.4のままだが,管理ツールを備え,ディスクの使用量やロックの状況などを監視できる。稼働環境は,Turbolinux Enterprise Server powered by United Linux,Turbolinux 8 Server,Red Hat Linux 7.3/8.0/9。価格は4万8000円である。サポート・サービスは,バージョンアップや障害対応などを行う「年間サポート」が1サーバーで8万円/年。障害対応は,再現性のある障害に対して,SRAが障害を分析して回避策あるいはパッチの提供を実施する。

 PowerGres Plusは,PowerGres on Linuxよりも大規模なデータベースへの利用を想定している。アプリケーション開発者やデータベース設計者はPostgreSQLと同じAPIやコマンドを使うことができ,設計ノウハウも継承する。その上でデータI/OのエンジンがSymfowareであるため,(1)PostgreSQLで性能面の問題となるVACUUM処理(データベースの不要領域の回収処理)が必要ない,(2)メディア障害が発生してもトランザクション・ログを使ってシステム障害直前までのリカバリができる,(3)高速なデータ・ローディング機能を備える,といった特徴を持つ。稼働環境は,Red Hat Enterprise Linux AS/ES。今後,Turbolinux Enterprise Server powered by United Linuxにも対応する。価格は,7万8000円。サポート・サービスは,年間サポートが1CPU当たり15万円/年である。

 今回,PostgreSQLのパッケージ製品提供の理由について,SRAのネットワーク&サービスカンパニー オープンソースソリューション部長の林香氏は「“何かあればSRAに言えばよい”という,ユーザーの安心感を得たかった」と語る。また,製品の提供が終了することがあっても,終了後3年間はパッチの提供を続けることを約束している。オープンソースを用いて性能や安定性が高くかつ低価格なDBMSが提供され,さらに技術力のあるSIベンダーのサポートがつけば,それはユーザーにとって大きな選択肢となってくる。

(森側 真一=日経システム構築)