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 イーエムシー ジャパンは8月28日,ハイエンド・ストレージ製品「EMC Symmetrix DMX Series」の新機種2製品を発表した。特徴は,ハイエンドのストレージ製品では初めてiSCSIに対応したこと。価格は,Symmetrix DMX800 2FC Directorが約584Gバイトで4655万円~,Symmetrix DMX3000が約21Tバイトで3億1600万円~。出荷開始は9月1日から。

 SCSIコマンドをIPパケットでカプセル化する「iSCSI」への対応はDMX Seriesで初めて。「マルチ・プロトコル・チャネル・ダイレクタ」と呼ばれるボードを別途追加すると,通常のインタフェースであるFibre ChannelやESCONに加えて,iSCSIを利用できるようになる。同製品はオープン価格である。

 新製品2機種のうち,「DMX3000」は部分的に導入した複数のSAN(Storage Area Network)を統合するような用途のハイエンド製品。最大容量が84Tバイト(未フォーマット時),最大キャッシュも128Gバイトを搭載できる。「DMX800 2FC Director」は従来までの「DMX800」と比べ,接続できるポート数を2分の1にして,価格を約30%抑えた。最大容量は8.75Tバイト(未フォーマット時),最大キャッシュは32Gバイトまで搭載可能。

 また,ストレージ装置に搭載するソフトウエア製品も機能追加した。ディスク・ミラーリング機能「TimeFinder」を補完するEMC Snapでは,変更があった部分のディスク上のブロックへのポインタを取得できるようになった。TimeFinderではボリューム全体をコピーするため,容量が多くなってしまったり,論理障害が発生した場合,間違ったデータ・コピーから復旧する手間がかかったりしていた。スナップショットの機能は,同社の下位製品「CLARiX」シリーズでは搭載されていたが,Symmetrix DMXシリーズでは初めてとなる。災害対策向けのリモート・ミラーリング・ソフト「SRDF」では,更新されたデータに順序付けをした上で,遠隔地へ非同期でミラーリングできるSRDF/Asynchronousモードが加わった。

 そのほか,従量課金サービス「EMC OpenScale」で新たに自動課金を行うことも発表した。従来まで,一定のストレージ容量に対して基本料金を払い,追加分は手動でログを収集し,追加料金を決めていた。ストレージ装置やTimeFinderなどのソフトウエアの使用状態をインターネットを通じて自動的に回収する。このサービスは,新規導入20Tバイト以上で,東証1部上場のSymmetrixユーザー企業が主な対象となる。

(岡本 藍=日経システム構築)