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 SAPジャパンは9月4日,ERPパッケージの新製品「mySAP ERP」を発売した。現行製品「mySAP Business Suite」を構成するコンポーネントの一部を抽出し,安価に購入できるようにしたもの。同社は,中堅企業向けの戦略商品と位置付けている。

 mySAP ERPに含まれるのは,「R/3 Enterprise」(R/3の最新版)のほか,「SAP NetWeaver」(統合アプリケーション・プラットフォーム),「SAP SEM」(経営戦略コンポーネント)など。会計や人事といった業務系と,データ分析など情報系のコア部分に機能を限定してある。価格は,Business Suiteより2割安く,1ユーザー当たり76万8000円。これに含めないSCMやCRMなどのコンポーネントは,別途料金を支払うことで個別に追加できる。

 これに伴い,中堅企業向けのテンプレート商品「SAP All-in-One」も一部価格を見直す。SAP All-in-Oneは,パラメータ設定集やアドオン・ソフト,ハード,導入サービス,ソフト・ライセンスをセットにして提供するもの。これまでライセンス価格はBusiness Suiteをベースにしていたが,mySAP ERPをベースにしたものに値下げする。

 また,ユーザー・インタフェースの開発環境を新たに提供する。オープンソースの統合開発環境「Eclipse」をベースにした開発環境上で画面設計できるようになる。画面の項目がデフォルトで設定されており,Visual Basicなどを使って独自に作り込むよりも生産性が上がる。バージョンアップの際にも,コンバージョンが容易になる。これはコンポーネント共通に利用するアプリケーション実行環境「SAP Web Application Server 6.30」の新機能であるため,mySAP ERPに限らず,mySAP Business Suiteのユーザーも利用できる。

(尾崎 憲和=日経システム構築)