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 富士通と米Microsoftは6月28日,Windows Serverを使ったミッション・クリティカルな基幹システムの構築に関する提携を発表した。提携の柱は,(1)Windows Serverを搭載したIAサーバー製品の開発,(2)システム構築サービス,(3)Windows Serverのサポート体制の強化---の3つ。「オープン化の波は止められないが,基幹システムで安心・安全を保つのは至難の技。今回の提携により,ミッション・クリティカルな分野の要求に耐えられるシステムを提供できるようになる」(富士通 代表取締役会長 秋草直之氏)。(1)提携の成果を反映したItaniumベースのサーバー製品は2005年前半から提供を開始し,(2)と(3)のサービスは2004年後半に開始する。

 (1)では,Windows Server 2003や次期Windows Server(開発コード名:Longhorn)を搭載する富士通のサーバーに,ダイナミック・パーティション機能を実装したり,システム停止を予防するための新しいツール群を搭載したりする。新しいツール群によって,ハードウエアに不具合が生じた場合にアプリケーションが強制的に停止されないようになり,OSがブルースクリーンの状態になっても原因をトレースできるようになる。こうした仕組みを,Longhornに取り入れることも検討している。

 (2)は,.NET Frameworkをベースにしたシステム構築のパターンを作り,富士通のIT基盤「TRIOLE」の中でテンプレートとして提供する。具体的には,富士通とMicrosoftのソフトウエア製品を組み合わせて動作検証し,業種別などに最適化して即座に利用できる状態にしておく。今回の提携で用意するテンプレートは6種類。そのテンプレートで使われるソフトウエア製品は,富士通の「NetCOBOL for .NET」「Systemwalker」「Interstage Business Application Manager for .NET」と,Microsoftの「SQL Server 2000(またはSQL Server 2005)」「Windows Server 2003(またはLonghorn)」「Microsoft Operations Manager」。

 (3)はMicrosoft社内に富士通のサポート・チームが常駐し,障害が発生した場合などに,Windows Serverの開発部隊に直接障害の状況を説明できるような体制を作る。

(岡本 藍=日経システム構築)