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 日立製作所は9月8日,ストレージ装置の新製品「SANRISE Universal Storage Platform(SANRISE USP)」を発表した。SAN(Storage Area Network)やNAS装置として利用することができるほか,既存のストレージ装置と接続して仮想的に最大32ペタ・バイトのディスク装置として利用できる。ほかのストレージ装置と接続しても,SANRISE USPでボリュームや容量などを一元管理できる。「ディスク装置で仮想化を実現したのは世界で初めて。ストレージ仮想化の本命になる」(執行役専務 情報・通信グループ長&CEO 古川一夫氏)。出荷開始は9月末。

 従来のストレージの仮想化は,ネットワーク・レベルやサーバー側のソフトウエアで実現されてきた。SANRISE USPはそれらと異なり,ディスク装置でありながら,ほかのディスク装置を含めて仮想化する機能を搭載した。SANRISE USPのFC(Fibre Channel)ポートにほかのストレージ装置を接続し,SANRISE USPでそれらを一元管理する。サーバーはどこのストレージ装置にデータが記録されているかを意識しなくても済む。また,SANRISE USPと外部ストレージ装置の間でのデータの移動やコピーもサーバーを介する必要がない。

 ただし,仮想化機能を利用するには,複数のストレージ装置を一元管理するため専用のソフトウエア「Universal Volume Manager」が必要である。また,SANRISE USPとの接続を保証するストレージ装置は,同社のストレージ装置「SANRISE 9900Vシリーズ」,「同9500Vシリーズ」,「同2000/1000シリーズ」,「IBM ESS」「EMC Symmetrixシリーズ」などに限定。また,SANRISE 2000/1000シリーズや米IBM,米EMCのストレージ装置はサポートの問題から,SANRISE USPに接続はできるが,データをSANRISE USPに全て移行して利用する。

 SANRISE USPは,最大で332Tバイトのディスクを搭載でき,FCのポートを192個備える。また,専用のボートを搭載すれば,SANRISE USP自体をNAS装置として利用することも可能。価格(税込み)は,SANRISE USPが1億1638万5150円から。Universal Volume Managerが335万6850円から。また同製品は,サン・マイクロシステムズや日本ヒューレット・パッカードからもOEM販売される。

(岡本 藍=日経システム構築)