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 セックは,メモリー上での動作に最適化したインメモリーXML(Extensible Markup Language)データベース・ソフトの新版「Karearea 1.4」を2004年11月に出荷する。Kareareaは,XML Schemaなどで構造が規定されたXMLデータを高速に検索/集計できる製品。新版では,論理的に1つのデータベースを,複数台のサーバー機で分散処理できるようにした。これにより,サーバー1台のメモリー上に配置しきれない大容量データベースを扱えるようになる。

 従来のKareareaでは,1つのデータベースを1台のサーバー機に配置するしかなかった。大容量データを扱うには,広いメモリー空間に対応した64ビット・サーバーを使うしかなく,サーバー費用が高くついた。新版では,32ビット機を並列化して利用できるため,大容量データを扱うシステムを安価に構築できる。

 新機能は,アプリケーションからのクエリーなどを受け付けるソフトウエア・コンポーネント「Karearea Server」を拡張して実現した。Karearea Serverは,複数のサーバー上にあるデータベース・エンジンに対して,Java RMI(Remote Method Invocation)で参照や更新を依頼する。具体的な挙動は,次のようになる。

 データベースを参照する場合,XPath式を受け取ったKarearea Serverが,データベースを構成する複数のサーバーに同式を転送する。つまり,各サーバーに並列検索を依頼する。各サーバー上のデータベース・エンジンは,保持しているXMLデータ群に対して同式を実行し,結果セットをKarearea Serverに返す。Karearea Serverは,全データベース・エンジンから受け取った結果セットを集計し,アプリケーションに返す。

 XMLデータを追加する場合,Karearea Serverがデータベース・エンジンで保持するXMLデータ数の少ないサーバーを探し,そのサーバーに追加する。XMLデータの内容を変更する場合は,最初にKarearea Serverが該当するXMLデータを探すために並列検索を実行し,該当するXMLデータを保持するサーバーに対してのみ,更新処理を行う。

 Karearea 1.4の稼働OSは,Windows 2000/XPまたはSolaris8/9。価格は税抜きで100万円~。サーバー数が増えた場合はディスカウントも検討する見込み。

(実森 仁志=日経システム構築)