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写真1●Ultrium 960

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月16日,LTO Ultrium3に準拠したテープ・ドライブの新製品「HP StorageWorks Ultrium 960 テープドライブ」(写真1)を発表した。「HPにとって非常に戦略的な製品で,Ultrium3に準拠する他社製品よりも転送速度をより高速化する工夫を施している」(米Hewlett-Packard Network Storage Solutions Nearline Storage Product Marketing ManagerのMike Ewell氏,写真2)。同製品のインタフェースには,高速なUltra320 SCSIを採用した。書き換えを不能にする機能も標準で備える。価格は132万円から(税抜き)で,出荷開始は1月中旬。

 主な特徴に,「Data Rate Matching(データ転送マッチング)」機能がある。これは,サーバーやネットワークからの転送速度に,テープ・ドライブの速度を合わせる。「転送速度が1秒当たり20Mバイトまではこの速度というように範囲指定するのではなく,転送速度にリニアに連動する。そのため,テープ・ドライブの再ポジショニングを回避でき,性能を最適化できる」(同氏)。この機能を利用すると,テープの磨耗も防ぐことができるため,信頼性・可用性も向上できる。

 LTO Ultriumとは,米IBM,米HP,米Certanceが共同開発する磁気テープの規格。第3世代のLTO Ultrium3は,1巻当たりの容量が400Gバイトで,最大転送速度は80Mバイト/秒(ともに非圧縮時)。第2世代と比べ,容量は2倍,転送速度は約2.7倍である。

 また同日,バックアップ・ソフトウエアの新版「HP OpenView Storage Data Protector 5.5」も発表した。離れた複数の場所で同時にバックアップを取得できる「バックアップ・ミラーリング」機能を追加し,災害対策を強化した。価格は11万8000円(税抜き)からで,出荷開始は12月下旬。

(岡本 藍=日経システム構築)

Mike Ewell氏
写真2●Mike Ewell氏