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 NECは6月9日,ファイバ・チャネルのインタフェースを持った大型のディスク装置「iStorage 4900」の販売を開始した。最大ディスク容量は257Tバイトで,有効キャッシュの最大容量は64Gバイト。分散しているディスク装置を一つにまとめるディスク統合などのニーズにこたえる製品で,大容量ディスク装置の課題を解決するソフトなどを備えていることが特徴だ。出荷開始は7月29日,価格は3246万円から。

 一般にディスク装置が大容量になると1台のHDD(ハードディスク・ドライブ)の容量も大きくなり,そのような環境では性能や信頼性の面で課題が生じる。iStorage 4900に最大ディスク容量を搭載する場合,300Gバイトという大容量のHDDを使う。

 性能の課題とは,1台のHDDに多くのデータが格納されるため,特定のHDDにアクセスが集中して性能の劣化を招きやすくなること。信頼性の課題は,RAID5でのシステム停止の可能性が高くなること。RAID5は1台のHDDが壊れてもアクセスを継続でき,故障したHDDの内容をパリティから予備のHDDに復元できる。ただし,復元中にさらに別のHDDが壊れるとアクセスできなくなり,システム停止を招く。HDDの容量が大きくなると,この復元の時間が長くなり,復元中に別のHDDが故障する可能性が高くなるというわけだ。

 iStorage 4900には,これらの課題を解決するソフトや仕組みが備わる。性能の課題に対しては,動的にデータを再配置するソフト「SystemGlobe PerforSure」を用意している。このソフトを使えば,システムを停止せずに,アクセスが集中しているHDD上のデータを別のHDDに移動できる。信頼性の課題は冗長化構成の「RAID6」で解決する。これはパリティを2つ持つことで,一つのRAID構成下で2台のHDDが壊れてもアクセスを継続できる仕組みである。

(松山 貴之=日経システム構築)