東京電力系のIDC(インターネット・データセンター)事業者,アット東京(東京都中央区,金岡克己社長)が営業攻勢をかける。2003年春に「世界最大規模のIDC」(同社)が稼働するために,1ラック当たり20万円という低価格を武器に売り込む。7月中に担当営業を倍増の30%にする。

 同社が開設する東京・豊洲の新IDCは延べ床面積14万平方メートルで,2万3000台のラックを収納できる巨大センター。投資額は数百億円に上ると見られている。豊洲IDCは2001年2月に一部(約1万3800平方メートル)を開設しており,現在,増床工事を進めている。アット東京では東京・新橋(約1000平方メートル,開設2000年9月)と東京・渋谷(約5600平方メートル,同2002年4月)にもIDCを開設しており,各IDCは光ファイバーでつながっている。

 IDCではハウジングに軸足を置き,その比率は7割と想定している。「ホスティングの場合は3年以上の契約にしないと採算面で厳しい」(同社)からだ。運用監視はリモートからでも可能にしており,大手メーカーやシステム・インテグレータ,xSP(各種サービス・プロバイダ)のIDCの活用を期待している。

 同社の大型IDCの開設で,いまだに稼働率が低いIDC事業者は厳しい状況に追い込まれる可能性もある。

(中井)