博多風ラーメン店「風風ラーメン」,「桜吹雪が風に舞う」や韓国料理店「コリアンキッチン」をフランチャイズ・チェーン(FC)展開するリズム食品(福岡県北九州市,中山茂社長)は今,2003年の株式公開を目指し社内情報インフラや会計など業務アプリケーションの整備を急いでいる。

 FC経営では,本部機能はコスト・センターなので,可能な限りスリム化する必要がある。IT(情報技術)も例外ではない。リズム食品に情報システムの専任担当者はなく,営業部の谷口寿朗氏と管理部の西村英朗氏の二人が,業務のかたわらIT導入を進めている。

 その二人の元には,システム・プロバイダの営業担当者が営業に訪れる。「地方だと情報が不足しがち」(谷口氏)との考えから極力,営業は断らない。だが実際は,時間の無駄に終わることが少なくない。「役に立ったと思えた提案は,ほとんどない」(同)からだ。

 例えば,リズム食品は最近,新しいPOS(販売時点情報管理)端末を導入した。にもかかわらず「POSを提案しに来る営業担当者がいる。店をのぞけばすぐに分かるし,分からなくても直接,聞けばいい。何も考えず,ただ売り込んでくる」(谷口氏)という。

 客側の言い分をまったく聞かず,手持ちの商品をごり押ししてくる会社も多い。西村氏によれば,多くのシステム・プロバイダの提案は「とてもいい車なのに左ハンドルだったとか,日本では大きすぎて運転できない車を提案されているような感じ」に映る。

デモのためのデモはいらない

 システム・プロバイダの営業姿勢に対するリズム食品の見方が厳しい背景には,同社がこれまでに何度かIT導入で失敗していることがある。その一つが,新規出店時に候補地周辺の有望性を地図情報と連動させて分析する商圏分析ソフト。「当初の触れ込みでは出店候補地について多様な分析ができる,それこそ夢のようなマシンの印象だった」(西村氏)。

(佐竹)