エー・アンド・アイシステム(A&I)とアルプスシステムインテグレーション(ALSI、東京都大田区、大喜多晃社長)は、ソリューション事業で提携した。得意とする業種分野を補完し、顧客開拓やシステム構築で協力する。

 A&IとALSIの提携は、ソリューション・サービス事業全般に及ぶ包括的なもので、2003年度に両社合わせて3億円、2004年度に5億円の売り上げを目指す。

 日本IBMと旧ABC(現富士ソフトABC)が1987年に合弁で設立したA&I(現在の筆頭株主は三菱商事)は、金融機関システムの開発が事業の中心。製造業向けのノウハウは確立できておらず、2002年3月期のソリューション・サービスの売り上げのうち、製造業向けは2%に過ぎない。「製造分野の引き合いがあっても、断らざるを得なかった」(A&Iの小長谷雅孝営業部門営業推進担当マネージャ)のが実情だ。一方、電子部品メーカーのアルプス電気を親会社に持つALSIは、製造業向けのシステム構築に強みを持つ。

 得意分野が異なる両社は、協業することで新たな業種分野に顧客層を広げたいという狙いが一致、提携に踏みきった。両社は今後、お互いの開発案件で人材を相互活用したり、ユーザー企業への共同提案、獲得した案件のプロジェクト管理などで幅広く協力する。

 既に、2週間に1回の合同のミーティングを開いて案件情報の交換などを始めたほか、A&Iの受注案件にALSIが開発人材を派遣したり、アルプス電気のグループ会社向けにシステム導入の共同提案をするなどの協力を始めた。今後はどちらが受注した案件かにかかわらず、案件の内容に応じて得意分野を持つほうからプロジェクト・マネージャを出すなどしてシステム開発に当たる。

(森重)