マイクロソフトが中小企業にサーバー製品を売り込む布石として、Webサイトを利用した新しいアプローチを開始した。1年間で、200万社あると言われる中小企業の中から有望な5万社を掘り起こす。

 マイクロソフトは2002年12月12日、中小企業向けのポータル・サイト「経革広場」をオープンした。

 「単なる情報提供サイトではなく、取引先拡大や財務/会計実務、営業支援、IT活用、人材育成といった経営課題解決に直結するサービスやノウハウ情報をそろえた。ほとんどを無償で提供する」とゼネラルビジネス統括本部事業計画室の鈴木龍雄インターネットサービス推進課長は説明する。

 例えば、取引先拡大に向けたサービスでは、国内で流通する商品約30万点のカタログ情報を集めた「モノマート」や、無料でネット販売/購買機能を利用できる「経革まーけっと」、国内で流通する機械/電子部品や工具などのカタログ情報150万点を集めた「台帳広場」などがある。こうしたサービスはパートナ企業27社が提供し、マイクロソフトは「サイトの運営役に徹する」(鈴木課長)。パートナ企業の業種はITサービスのほか、旅行、流通、教育サービスなど様々だ。マイクロソフトはパートナ企業を2003年末までに100社に増やす計画だ。

 マイクロソフトが経革広場で特に攻略したいのは「サーバーを自社導入したくないと考えている従業員50人以下の企業」(鈴木課長)だ。「2001年から開始した全国IT推進計画で全国の地場パートナを組織化し、合わせて全国で啓蒙セミナーを開催することでかなりの成果があったが、最終目標の2~3割にしか売り込めていない」という。そこで、まず経営に役立つWebサイトで中小企業の支持を集めるという長期戦に打って出た。

(佐竹)