2007年問題への対策としてレガシーマイグレーションが進む中、 ホストやオフコンの帳票の移行に注目が集まっている。 帳票ツールベンダーの多くが不況知らずの成長を続ける。

 活況のレガシーマイグレーション商戦のキーワードは「帳票」。「レガシーマイグレーションの前に、まず帳票をやりましょう、と提案している」。こう語るのは富士通の山本昭之ソフトウェア事業本部フロンテイア帳票ソリューションプロジェクト長。理由は「コスト効果がはっきり表れるからだ」(同)。

 昨年11月に投入したListManagerはレガシーマイグレーション市場に狙いを定めた戦略商品。ホストやオープン系サーバーの帳票データをデータベースに蓄積、様々なファイル形式や出力機器で出力できるようにするものだ。同事業本部の北出和彦プロジェクト部長は「立ち上がりは快調。ホストが他社製品でオープン系が富士通という顧客の採用が増えている」と話す。

 レガシーマイグレーションの進め方は大きく2つに分かれる。1つは「リホスト」と呼ばれ、ホストで処理する業務の範囲を見直し、一部をオープン系プラットホームに切り出し、後はホストに残すもの。もう1つは「リビルド」と呼ばれるもので、ホストを全面的に撤廃してオープン系に移行する。

顧客の反応も上々

 このうち、リビルドの場合、オープン系サーバーからの出力データを帳票だけでなくファクシミリに出力したり、汎用のファイル形式に変換してメールに添付できるようにするといった提案がやりやすくなる。ここを狙うのがオープン環境向け帳票ツールでは最大手のウイングアークテクノロジーズ(東京都渋谷区、内野弘幸社長)だ。

 谷口功マーケティング部マーケティング課マネージャーは「ホスト機のリース切れやサポート切れ、開発要員の不足などからレガシーマイグレーションを迫られているが、どこから着手すべきか悩んでいる顧客に帳票マイグレーションを提案すると反応がよい」と語る。

 1年半ほど前からは、別のセールストークも加わった。レガシーマイグレーションを進める顧客の多くが悩むのは、移行に伴う出費を経営陣に納得させること。「紙代の削減や高額のラインプリンターを使わずにすむことなど、帳票の移行はコスト削減効果が明確で、確実に達成できる。早い段階で削減効果を見せれば、後の工程もスムーズに進められる」(同)。

(佐竹 三江)