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 NSWは、ラムラから従業員教育のための動画配信システムの構築を初受注した。実績のある競合を破ることができた決め手は、自社の技術者との深いリレーションだった。(文中敬称略)



 今年2月、和食居酒屋「土風炉(とふろ)」などラムラの約130店舗と本部を結ぶ動画配信システムが稼働した。各店舗では、従業員が動画を見ながら、料理の作り方や接客マナーを学習している。

 このシステムを受注したのが、NSW(日本システムウエア)だ。全店舗でのネットワーク環境の整備や検証、マニュアル用コンテンツの準備などに時間がかかり、受注から約1年半が経過していた。

 ラムラ経営企画室情報システムグループゼネラルマネジャーCIOの松尾直のもとには、各店舗から「トラブル時の対応マニュアルをもっと作ってくれないか」などの要望が日々寄せられる。こんな反応から、松尾は、店舗で積極的にシステムが活用されているとの手応えを感じている。

 システム導入以前、ラムラはレシピを紙ベースのマニュアルやビデオテープに収録し、それらを各店舗に配送していた。季節ごとに旬のメニューを提供するために、年に4回は、レシピを更新しなければならなかった。

 130もの店舗に対して、マニュアルやビデオテープを用意する手間とコストの負担は、ラムラに重くのしかかっていた。また、店長の教育次第で、従業員の接客サービスの質が良くも悪くもなることも大きな問題だった。

自社製ソフトを即座に提案

 ラムラが、マニュアルの動画配信システムの導入を検討し始めたのは、2003年3月ごろ。松尾らは、本部のサーバーでコンテンツを集中管理し、各店舗のパソコンで好きな時間に、必要なマニュアルのストリーミング配信を受けられるシステムを導入すべく、仕様を固めようとしていた。

 システム構築を担当するソリューションプロバイダの候補として、松尾が声を掛けたのがNSWとメーカー系ソリューションプロバイダの2社だった。両社ともラムラのシステム構築の経験があった。NSWの場合、2001年に食材物流発注システムを構築していた。

 「ぜひうちに任せてください」。NSWソリューション事業本部第一営業部システムソリューション営業グループ主任の関正孝は、二つ返事で松尾に回答した。関の頭の中では、画像やテキストなどを編集してマニュアルを自動作成できる自社製ソフト「easy driver」の提案がひらめいていた。easy driverは本来、製造業などで設計時に使用する3次元CADデータを再利用してマニュアルを作成できるようにするために開発した。簡単な操作で動画マニュアルを作成できる点を売りにしている。

(中井 奨)