PR

インテルが日本市場で
ホワイトボックス事業を展開

2年後にOEMメーカーと並ぶ販路に

図●インテルが日本市場で本格展開に乗り出すホワイトボックス事業。機能的にはメーカーと同等のサービスが実現できるとする

 インテル日本法人は,日本市場においてホワイトボックス事業を本格展開する方針を明らかにした。コンピュータ・メーカーにOEM(相手先ブランドによる生産)提供しているのと同じサーバー構成部品を同時期に,ホワイトボックス事業を展開したいシステム・プロバイダにディストリビュータ経由で提供する([拡大表示])。主に,IDC(インターネット・データセンター)事業者やサーバー統合を進めるユーザー企業をターゲットにしたラックマウント型サーバーとしての展開を期待する。

 ディストリビュータとしてはこれまでに,旭エレクトロニクス(東京都新宿区,池尻赳夫社長)と菱洋エレクトロ,米シネックス日本法人(東京都台東区,関戸明夫社長)の3社が名乗りを上げている。既に製品提供を開始しており,年末から来年初めにかけて,より高性能な製品を順次,投入する。

 インテルが提供するのは,マイクロプロセッサだけでなく,サーバー用マザーボード,RAIDや通信用のカード,ラックマウント型や箱型のきょう体など。インテルは「サーバー・ビルディング・ブロック(SBB)」と呼んでいる。欧米では従来から,システム・プロバイダにSBBを提供し,最盛期には5000社が取り扱っていた。にもかかわらず日本市場だけは,OEMメーカーへの提供に限定してきた。

遠隔監視サービスも実現可能

 ハードだけでなく,ディストリビュータやシステム・プロバイダがホワイトボックス事業を展開するための支援策も用意する。種々のトレーニング,電話やWebサイトによるサポート,サーバー製品の遠隔監視を可能にするソフトなどだ。

 NECや富士通といった国産メーカーは,遠隔監視を実現するために自社開発した専用ボードを搭載している。だが,インテルによれば「マザーボードが標準搭載する監視用センサーを使えば,専用ボードと同等の監視が実現できる。国産メーカーの専用ボードは,各社のCE(カスタマ・エンジニア)が働くための仕組み」(平野浩介e-Marketing本部エンタープライズプラットフォームマーケティングマネージャー)という。

 具体的には,インテルが提供するサーバーマネジメントとSMaRT Toolというソフトを組み合わせれば,障害発生を携帯電話に知らせたり,CEが修理するための手順や,保守部品のオンライン発注まで可能としている。これらを実現するソフトは2002年に投入する計画だ。

 新制度利用の第1号として,Linuxサーバーの開発・販売に力を入れるぷらっとホーム(東京都千代田区,鈴木友康社長)が11月に,ラックマウント型サーバーをTrus-Gシリーズとして発売した。同社以外にも「20社程度とホワイトボックス事業について交渉中」(平野マネージャー)とする。

 海外の出荷数は,OEM経由をシステム・プロバイダ経由が超える。日本市場でも今後2年程度でシステム・プロバイダ経由の出荷が半数近くになると見込んでいる。

(志度 昌宏=日経システムプロバイダ)

[日経システムプロバイダ2001年11月23日号,8ページより]