EAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)ツールなどを開発・販売する米米ティブコソフトウェアの日本法人が,システム・プロバイダ5社とパートナ契約の交渉を進めていることが分かった。6月までに,ビジネス・プロセス統合ツールの新製品TIBCO BusinessWorksを発売するのに合わせ,日本での事業を強化するため。

 交渉しているシステム・プロバイダは,ERP(統合基幹業務システム)ソフトなどに強いシステム・プロバイダの模様。ERPを導入した企業が業務の効率化を高めるには,複数システムを連携させるティブコ製品を必要になると期待するため。これまでの販売パートナは,日立製作所やNECソリューションズなどだった。

 米本社のフランク・バーガンディ上級副社長によれば,ティブコは日本市場への取り組み方針を切り替えている。一時,中小企業を含めて幅広い市場に手を伸ばそうとしたが,今は大手企業にターゲットを絞っている。全世界の売上高は前年度の2億5200万ドルから,約30%増の3億2000万ドルに増え通年で黒字を達成した。日本市場の比率は明かさないが,2003年には全世界の売り上げの10%にまで増やすのが目標。(中井)