CRM(カスタマ・リレーションシップ管理)のASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)であるセールスフォース・ドットコム(東京都渋谷区,北村彰社長)は4月15日から,同社のASPサービスと顧客が持つ既存システムなどをWebサービス技術で接続するためのツールをリリースした。ツールそのものは無料で提供するものの,同ツールを使ってシステム構築するシステム・プロバイダから技術サポート料として年間250万円を徴収する。

 連携ツールはXML(拡張マークアップ言語)を中核にしたWebサービス技術を使い,セールスフォースのサービス提供用サーバーと顧客のシステムを接続するもの。セールスフォース側がAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を用意した。同技術を使い同社は,オフラインでもASPサービスと同じ機能を利用でき,再接続時にデータの同期を採る仕組みも実現した。

 Webサービスを使ったシステム連携を実現するパートナとして,NEC,NECソフト,日立製作所,日立ソフトウェアエンジニアリング,東芝と契約した。他にもTISやCSK,電通国際情報サービス(ISID),野村総合研究所(NRI),住商情報システムなどとも交渉しているという。(志度)