NECは9月までに,情報システムのミッション・クリティカル度の別に構築期間やコストを予め設定したSI(システム・インテグレーション)サービス・メニューを作成する。システム構成が複雑化する一方で,安価・短期開発に対するニーズが高まっていることから,顧客にもシステムが内包するリスクを提示した上で契約交渉を進めるのが狙い。

 作成するメニューは,例えば可用性の達成度をいくつかに分け,それを実現できる情報基盤のハード,ソフト構成などを示すもの。NECはこれを,高レベルのシステムを構築するには期間とコストが掛かることを,逆に期間やコストを制限すれば信頼性が落ちることを顧客に納得してもらうための交渉材料に使う考え。

 情報基盤を構成するハード/ソフトの組み合わせ検証はNECが事前に実施する。そのために,ハード/ソフト・ベンダーとの協業体制も強化していく。(志度)