日立システムアンドサービス(日立システム,東京都大田区,名内泰藏社長)はこのほど,保守サービス会社向けのFSM(フィールド・サービス・マネジメント)用ソフトViryaNet Service Hub(米ヴィリアネット製)の販売を開始した。同時に,ヴィリアネットの日本法人とSI(システム・インテグレーション)事業を展開するためのビジネス・パートナ契約を交わした。
日立システムによれば,FSMは「保守サービスの業務プロセスに関わる人やコストなどの最適化を図り,収益性を向上させる」というコンセプト。特に,製造業の保守・サービス部門がコスト・センターからプロフィット・センターへ転換することが重要な課題になっている。
ViryaNet Service Hubの主要コンポーネントは,サービス・ポータル(適切な情報の提供),サービス・ゲートウエイ(現場での修理スピード向上),サービス・ワークフロー(自動化による業務の効率化),サービス・インテリジェンス(経営判断のサポート情報提供),などがある。価格は1クライアント当たり30万円。
日立システムは保守サービス事業を展開しているユーザー企業に売り込み,3年間で20億円の売り上げを見込んでいる。既に寺岡精工などが決まっているという。(田中)