マイクロソフトが2001年10月から実施している中小企業攻略プログラム「全国IT推進計画」で,成果が出てきた。中小企業の経営者向けの無料セミナーを全国で開催すると共に,地場の販売パートナを組織化することで,中小企業の「IT導入相談窓口」の機能を持たせる取り組みで,1年間で4813件の引き合いがあり,326件が成約した。

 無料セミナーは「IT実践塾」との名称で,県庁所在地や政令指定都市を中心に426回開催し,参加した中小企業経営者は1万人以上に達した。一方,パートナ企業は「IT推進全国会」として組織化しており,現在会員は212事業所。マイクロソフトは,パートナにセミナー参加企業を紹介するだけでなく,各パートナ企業のソリューションを全国展開したり,販売の成功事例を共有したりといった,提案力増強のための支援策を行っている。

 パートナ企業の2001年7月~2002年6月の中小企業向け売り上げは,前年に比べ264%伸び,サーバーの売り上げも326%伸びた。「当社の中小企業向け売り上げも30%伸びた。従来のパートナ支援策よりもずっとよい成績だ」と担当の真柄泰利取締役は話す。

 10月からは,キャラバン・カーを使った新しいプログラムを開始する。トラックを改造し10台のパソコンなどを搭載したキャラバン・カーを用意し,セミナー会場が確保できない中小都市でもセミナーを開催するもの。日本に約400万社あるという中小企業向け市場では,マイクロソフトは過去2度,チャネル開拓に失敗してきただけに,今回の取り組みの成否が注目される。(佐竹)