携帯電話ユーザー向けのオンライン・サービスを手掛ける,いいじゃんネット(東京都渋谷区,坂本史郎社長)がこのほど,携帯電話から企業内の電子メールに安全にアクセスできる仕組みを発売した。社内メールと携帯電話を結ぶにはセキュリティの確保と運用が課題になっているのが現状。新製品は,そうした課題に直面しているIT(情報技術)部門への提案が容易だとしている。

 新製品のカチャットサーバーは,ファイアウオール内のLANに設置するサーバーと,いいじゃんネット自身が運用する中継サーバーを組み合わせるサービス。中継サーバーを経由することで企業外から企業中へのアクセスする必要をなくしたのでセキュリティ強度を守れる。具体的には,携帯電話側からの要求を中継サーバーに蓄積,カチャットサーバーが定期的に中継サーバーを参照し,そこにある指示に沿って必要なメールを抽出し,携帯電話に発信する。

 カチャットサーバーの価格は200万円から,中継サーバーの使用料は年間1人当たり2000円。中継サーバーを独自に運用したいユーザー企業には800万円で販売もする。ヒューレット・パッカード・ソリューションデリバリ(HPSD,東京都渋谷区,岡田一夫社長)と日本情報産業(NII,東京都渋谷区,下川 幸嗣社長)の2社と販売パートナに名乗りを挙げている。年間100サーバーの販売を目指す。既に十数社が導入を決めているという。

 また,いいじゃんネット自身はこれを機に,これまでのBtoC(企業対個人)型サービス中心からBtoB(企業間)またはBtoBtoC(企業対企業対個人)型のサービスに事業の軸足を移したい考えもある。理由として,BtoC型サービスは,通信キャリア自身が強化している付加価値サービスとの差別化が難しいことを挙げる。(志度)